fc2ブログ

ゼンノロブロイの血統・特徴

ゼンノロブロイの血統

 秋古馬3冠や英G1で2着などの活躍をした同馬。現3歳世代がファストクロップでありながら、阪神JF2着のアニメイトバイオ、3連勝で皐月賞TRを勝ったペルーサ、フローラSを勝ちオークスの主役級のサンテミリオンなどがいる。間違いなく、今後も活躍馬をコンスタントに排出していくだろう。今後の馬券のためにも、大まかな特徴を把握しておきたい。

 ゼンノロブロイはSS×(マイニング×クレヴァートリック)という血統。
父SSについての説明は不要なので、割愛させてもらう。
母ローミンレイチェル産駒は3頭がJRAで走ったが、ゼンノロブロイ以外に活躍馬はいない。しかし、姉のストレイキャット(父ストームキャット)からファンタジーS勝ちのタガノエリザベートやナリタキングパワーと活躍馬が出ている。
そんなローミンレイチェルの血統は父マイニング×母父クレヴァートリックというもの。マイニングはミスプロ×(バックパサー×レイズアネイティヴ系)という根っからの米国血統。産駒にJRAでの重賞勝ち馬はいなく、全80勝の内62勝がダートによるもの。距離別に見ても圧倒的に短距離の成績が良く、典型的な米国のスピード、パワー血統だろう。
BMSとしても、シルクビッグタイムなど、ダートでの活躍が目立った。
 クレヴァートリックの産駒の成績を見てみると、芝では良での活躍が目立ち、荒れ馬場は苦にしている。ダートは湿った方が成績が良く、典型的なスピードタイプ。

 そんな、母ローミンレイチェルを持つのですが、ゼンノロブロイは中距離~長距離で活躍しました。産駒の成績はどうでしょうか?
 距離別で見てみると、やはり中距離での成績が一番良く、同馬の特徴を濃く出しているのでしょうか。しかし、面白いデータが。ダートでは案外短距離もこなしています。
これから予測出来ることが、母が米国系の馬だと、米国血統のゼンノロブロイにより、米国的な駒が出やすいのは無いでしょうか?ダートで2勝したマカニビスティーの母はブライアンズタイム×デピュティミニスターという血統。ダートの新馬で強い勝ち方をしたエターナルロブロイは母父ミスプロ系です。ダート色の母を持つと、自身の母系のダート色が強調され、ダート的な駒が出る様です。
 この事から、逆に芝の中距離で活躍している馬の母系はおそらくスタミナ色であると予想されます。事実、サンテミリオンの母はラストタイクーン×ミルリーフ系というスタミナ色。コスモネモシンも母父サドラーズウェルズ、アニメイトバイオが母フレンチデピュティ×ノーザンテースト系となっています。ペルーサの母はブラッシンググルーム系×ハイペリオン系、ハートビートソングが母父トニービンとなっています。
ゼンノロブロイ産駒にとって、クラシックで大成するには母系からスタミナ色が必要と言う事です。

 馬券的な狙いとしては、初芝や初ダートの時に母系の血から判断するという事。上であげたエターナルロブロイは芝でも走り人気していましたが、母系を見れば積極的には買えません…。トレイルブレイザーという馬がいます。母はフォーティナイナーなので、もし今後ダートに転向なんてしてきたら、全力で買いたいです。新馬戦を1人気で勝つ馬ですから、力はありそうですし。
スポンサーサイト



フジキセキの特徴

●フジキセキ

 フジキセキはデビュー戦からOP→朝日杯→弥生賞と4連勝。世間からは3冠馬の出現だ、と期待されるも怪我をしてしまい現役引退を余儀なくされ種牡馬入り。
代表産駒はキンシャノキセキ、ドリームパスポート、カネヒキリなど幅広いジャンルでの活躍馬を送り出している。

 基本は短距離のスピード、パワーの優れる馬と捉えられている事が多いように感じる。基本はそうだと思う。しかし、ドリームパスポートが長距離、カネヒキリがダートなどで活躍している点を考えてみると、母系の血を濃く出す種牡馬なのではないだろうか?

 ドリームパスポートの母グレースランドは父トニービン×母ゴールデンサッシュという血統。SS×ゴールデンサッシュからステイゴールドが出ている。
トニービンは凱旋門賞も勝った名馬で、産駒にスタミナを伝えた。
母ゴールデンサッシュは父ディクタス×母ダイナサッシュという血統。ダイナサッシュは父ノーザンテースト。
こう見てみると、母系のスタミナ、底力を感じる。その点を濃く出したのがドリームパスポートだと思う。

 カネヒキリの母ライフアウトゼアは父デピュティミニスター×母父ミスプロという血統だ。
デピュティミニスターからはフレンチデピュティを通してノボジャック、クロフネなどのダートの活躍馬を出した。最近の産駒にはエイシンデピュティ、アドマイヤジュピタ、サンアディユなど芝での活躍馬が目立つようになっているが、ダートの適性がある馬も出せる。
ミスプロは説明不要の大種牡馬。アメリカでスピードとパワーを全面的に伝え多くの活躍馬を出した。
そんな血統の母を持つカネヒキリは、そこからダート適性を濃く出したのだと思う。そして、「砂のディープインパクト」と呼ばれた。

 上記の例は成功例であって、すべてがこの様になるとは限らない。事実、2600M以上の競馬では勝ち鞍が無く、数字を見れば短距離の方が好成績だ。

 産駒の特徴としては、基本的にスピード、パワー型。米国型に近いタイプだと思う。なので、ダート戦もあまり苦にしない。スタミナ、瞬発力勝負は苦とし、基本的に、道悪ではスタミナ勝負で分が悪い。
ただ、クロカンブッシュのように、これも母系次第。母父サドラーズウェルズ系のこの馬は母からスタミナと重適性を受け2500Mの長丁場の不良馬場で2着と頑張った。
ダノンシャンティも極上の瞬発戦で頑張った。これは母父マークオブエスティームから瞬発力を伝えられた事が大きい。

 母系次第でいろいろな産駒が出るという事はフジキセキの特徴はあまり意味がないのかと思われるかも知れませんが、それは違います。母系を濃く出しつつ、フジキセキっぽさも足している様に感じます。
キンシャノキセキやファイングレインはフジキセキの血が濃く出たパターンだと思います。キンシャノキセキの母ケルトシャーンは父リボー系×母父リファールという血統。どう考えてもスピードというよりはスタミナ血統。それなのに短距離で活躍しているのはフジキセキのスピードが濃く出たからだと思う。全部が全部、母系次第という事ではないのを把握しておきたい。
プロフィール

oeiblood

Author:oeiblood
 血統を主軸にした予想法を考案していく中、エルコンドルパサーの配合に魅せられ、馬券とは別に純粋に「サラブレッドの血統」に魅力を感じ始めました。
 高卒で競馬新聞社に勤めたいと志したものの、1社に断られ断念。血統予想家、または自らが考えた配合馬の出走を夢見て勉強に励んでいます。

カレンダー
03 | 2010/04 | 05
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
最新記事
Twitter-言伝呟吐-

Twitter Updates

    follow me on Twitter
    カテゴリ
    ブログの説明
    メールフォーム

    名前:
    メール:
    件名:
    本文:

    リンク
    FC2カウンター